「飲食代は仕訳においてどの勘定科目を使えば胃いの?」
「食費が経費になるケース・ならないケースの違いは?」
「日々の仕訳作業が面倒くさい…」
上記のような疑問・悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、飲食代の勘定科目と仕訳を分かりやすく解説しています。
この記事を読むことで、適切な勘定科目を使って飲食代の仕訳を切れるようになるでしょう。
また面倒な仕訳作業を楽にする方法も解説していますので、ぜひご参考ください!
食費が経費になるケースは「事業に関係している」かどうか
食費が経費になる基準は、その食費が“事業に関係しているかどうか”です。
例えば取引先の接待飲食や、会議といった打ち合わせの際の食費であれば、事業に関連しているので経費扱いにできます。
また新入社員歓迎会や忘年会なども、従業員の慰労が目的となるので経費として計上できます。
つまりは、
- 「事業に関連している食費は経費になる」
- 「プライベートでの食費は経費にならない」
と、大きく2つに分けられるのです。
飲食代の仕訳で使う勘定科目5つ
飲食代の仕訳で使う勘定科目は下記の5つです。
交際費 | 社外の人と食事をした際の代金 |
会議費 | 社内外の会議に伴う飲食代 |
福利厚生費 | 従業員同士での飲食代 |
旅費交通費 | 出張中の食費代 |
雑費 | 1人かつカフェで仕事をした際のドリンク代 |
「交際費」
取引先との接待にかかった飲食代については、交際費として計上します。
仕訳例)≫得意先の社員と飲みに行き、現金12,000円(6,000円×2名)を支払った
借方 | 貸方 |
交際費 12,000円 | 現金 12,000円 |
なお交際費は税務面において、中小企業であれば年間の損金算入額の上限は800万円です(※個人事業主やフリーランスは上限がありません)
交際費が800万円を超えると、税務面で経費扱いにできないので、上手く勘定科目を使う必要があるでしょう。
「会議費」
社内外の会議に伴う飲食代は、基本的に会議費で計上します。
仕訳例)≫社内の打ち合わせの際、昼食に弁当(500円×4名)を購入した
借方 | 貸方 |
会議費 2,000円 | 現金 2,000円 |
会議に伴うのであれば、お菓子代や飲み物も会議費で計上できます。
なお会議費は税務上でも全額を損金算入できます。
「福利厚生費」
新入社員歓迎会や忘年会・新年会など、従業員同士での飲食代は一般的に福利厚生費で計上します。
仕訳例)≫経理部10名(1人あたり4000円)で忘年会を行い、クレジットカードで支払った
借方 | 貸方 |
福利厚生費 40,000円 | 未払金/クレジットカード 40,000円 |
「旅費交通費」
社内の複数人で出張に行き、昼食を取った場合は旅費交通費で処理できます。
また1人で出張に行った際の食事代も旅費交通費で計上して良いでしょう。
仕訳例)≫営業社員3人で出張をし、出張先で昼食を取った(500円×3名)
借方 | 貸方 |
旅費交通費 1,500円 | 現金 1,500円 |
なおホテルの宿泊に付帯している食事代などは、宿泊費と合算して旅費交通費で計上できます。
ただし食事にアルコールなどが含まれている場合、税務調査の観点から見て経費計上することは望ましくないです。
「雑費」
1人かつカフェで仕事をした際、カフェで注文したドリンク代は雑費で計上できます。
しかし食べ物は経費計上できません。
例)≫カフェでPC業務を行い、その際にコーヒーを1杯(400円)・サンドイッチを1つ(300円)注文した
借方 | 貸方 |
雑費 400円 | 現金 400円 |
雑費は便利な科目ですが、税務調査の際に目を付けられやすい勘定科目でもあるため、使いすぎないようにしておきましょう。
交際費と会議費の基準は「5,000円」
実は社外の人との食事であっても、1人当たりの代金が5,000円以下の場合は、会議費として計上できます。
ただし1人あたりの代金が5,000円を超える際は、会議費は使えず交際費で計上します。
なお社内だけの集まりにおいては、福利厚生費を使って計上するのが一般的です。
ただ福利厚生費は全社員を対象としているのが条件なので、社内の特定の人だけでの食事代は給与もしくは交際費で計上するのが望ましいでしょう。
食費代を経費計上する際はメモを残すことを意識しよう
税務調査で食費代は特にチェックされやすく、経計上するのであれば、以下のことをメモしておくと良いでしょう。
- 食事の際の人数や場所
- 取引先名(接待の場合)
- 時間
- 会話の内容(接待の場合)
食事にかかる代金はプライベートとの線引きが難しく、明確に経費と証明するのは難しくもあります。
メモを残すことで忘れても大丈夫ですし、税務調査の際もメモを元にスムーズな説明がしやすくなるでしょう。
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