ヤフオク!での販売で得た利益に税金はかかる?
売り上げた金額から税金を計算するの?
ヤフオク!で事業として商品を販売をする個人事業主の方やこれから始めようと考えている方へ、ヤフオク!で販売し得た利益には、税金計算が必要です。
ここでは、その際に発生するであろう経費を解説します。
なお、事業に関係のない個人で使用していた不用品を売った場合には、税金計算は必要ありません。
ヤフオク!での販売にかかる所得税
所得税とは個人が商売などで収入を得たときに、必要経費を差し引いた金額にかかる税金です。
収入−経費=所得 所得×税率=所得税 |
売上ではなく所得に税金がかかる
ヤフオク!で販売をして売上(収入)があったとき、売上から税金計算はしません。
売上から経費を差し引いた利益(所得)に、税金がかかるからです。
ヤフオク!での販売で経費になるもの
ヤフオク!での販売で経費になるものは「ヤフオク!で販売するために使った支出」です。
たとえば、以下のような支出が経費になります。
- 仕入
- ネット通信費用
- パソコン、スマホ関連費
- 水道光熱費
- 事務所家賃
- 事務所備品
- 個人事業主以外の従業員の人件費
- ガソリン代や交通費(仕入など業務のためのもの)
- 送料
- 梱包資材代
- 振込手数料
- 販売手数料
- 書籍やセミナー代(業務研究のためのもの)1
- 業務のための借入金の利息
ヤフオク!での販売で経費にならないもの
所得税の計算上、経費にできないものもあります。
たとえば生計を一にする配偶者などへの給与、所得税や住民税、交通違反金などの罰金などです。
経費になるかならないか迷うときは、税理士への相談や「記帳代行お助けマン」などの記帳代行サービスの利用をおすすめします。
適切な記帳をしてくれるので、経費の計上し忘れや仕訳間違いといった悩みをを解消してくれるでしょう。
ヤフオク!で発生した支出はすべてを経費にできない
経費になるものとして14個の具体例を示しましたが、1〜6に挙げた支出はすべてを経費にできません。
理由と合わせて、注意点と一緒に以下で解説します。
仕入は売れた商品に対する金額だけ
経費例の「1.仕入」は売れた商品の仕入金額が経費になります。
しかし、仕入れたが売れておらず在庫として残っている場合、在庫分の仕入金額は経費にできません。
具体例を使って仕訳を解説します。
≫500円のものを3点仕入れたとき
借方 | 貸方 |
---|---|
仕入 1,500 | 普通預金 1,500 |
≫決算時に1点在庫として残ったとき
借方 | 貸方 |
---|---|
期末在庫 500 | 仕入 500 |
仕入れても売れていないものは経費にできないため、費用科目を資産科目に振替しなければなりません。そして、翌期に再び経費として仕訳を切ります。
これを洗い替えといい、しなければ当期の税金の納付額が変わり、決算修正の対象になるため注意してください。
販売管理費やその他の経費の計算方法に注意する
経費例の2〜6は、事業用とプライベート用が混ざりやすい支出です。
プライベート用の支出は費用にならないため、事業用分のみを正しく算出する必要があります。
たとえば「2.ネット通信費用」の場合、ヤフオク!での販売で使うパソコンやスマホがプライベート用と同じなら、事業用分のみを算出してください。
わかりづらいと思うので、具体例をまじえた仕訳を以下で紹介します。なお、具体例で使用している割合の算出方法は後ほど解説します。
ネット費用が5,000円で、そのうち80%がヤフオク!販売関連の場合
借方 | 貸方 |
---|---|
通信費 4,000 | 普通預金 5,000 |
事業主貸 1,000 |
事業用の経費を合理的に算出する方法と注意点
ヤフオク!での販売に際して発生した経費を、事業用とプライベート用に分けることを家事按分(かじあんぶん)といいます。
ポイントは合理的な説明ができること
事業用経費の割合は、自分の事業スタイルから合理的に決めます。税務署から事業割合の理由を聞かれたときに、適切な説明が必要になるからです。
事業割合を決める資料の具体例
事業用経費の割合を合理的に決めるためには、その経費に合う根拠となる資料が必要です。
- 業務時間や業務内容がわかる日報
- 通話やメールの記録
- 自宅兼事務所 自宅の間取り図など面積がわかるもの
などを準備して事業割合を決め、家事按分の計算をします。
合理的な経費按分をしなければ脱税になる
家事按分の費用は税務署も特に重点的に確認しています。意図的にプライベート用の費用を経費にすると、脱税になるからです。
国税庁は家事按分について、以下のように説明しています。
必要経費に算入する場合の注意事項については、次のとおりです。
(1)家事上の費用は必要経費となりませんが、個人の業務においては一つの支出が家事上と業務上の両方にかかわりがある費用(家事関連費といいます。)となるものがあります。
(例)店舗併用住宅に係る費用(租税公課、家賃、水道光熱費など)
この家事関連費のうち必要経費になるのは、取引の記録などに基づいて、業務遂行上直接必要であったことが明らかに区分できる場合のその区分できる金額に限られます。…
したがって、家事按分の利用は明らかな理由がある費用に限られます。もし割合が曖昧(あいまい)で不安なときには、税理士に相談することをおすすめします。
ただ、税理士まではおおげさだと思う場合は、格安で手軽に利用できる「記帳代行お助けマン」を検討してみてください。
わずらわしい経理から解放されるため、より本業に力を入れられます。
【まとめ】ヤフオク!の経費もしっかり仕訳する
ヤフオク!での販売で売上が出たら経費を正しく計上して、適切な税金を計算・納付しましょう。
経費になるかならないか、経費になる金額はいくらかなど、経費を正しく計算するには悩むことも多く、知らないうちに脱税や税金の払い過ぎになることもあります。
適切に経費を計上し、損をせずに税金を納付したい方は「記帳代行お助けマン」に記帳をお任せください。
ベテランのスタッフが記帳作業をおこなうので経費漏れや経費間違いの心配はなくなります。