出張や移動用にレンタカーを借りたとき、事業の利益を上げるために必要な費用であれば、経費計上が可能です。

またレンタカーを利用したときはレンタカー代以外にも、返却時のガソリンや自動車保険料、高速代が発生するケースも考えられます。

この記事では、レンタカーを利用した際の仕訳を、さまざまなケースに分けて解説していくので参考にしてみてくださいね。

なおここで解説する仕訳は、企業・個人事業主どちらも共通となっています。

レンタカー代の勘定科目は3つに分けられる

レンタカー代として利用される勘定科目は主に次の3つ。

1. 旅費交通費
2. 車両費
3. 賃借料

それぞれの勘定科目の特徴を見てみましょう。

旅費交通費

旅費交通費は出張や仕事で移動するときにかかる新幹線やバス、レンタカー代などを仕訳する際に使う勘定科目です。

また旅費交通費は移動手段だけでなく、ホテルや旅館、出張での日当もまとめて計上が可能。

例えば出張に行くのに、新幹線(35,000円)を利用して出張先のホテル(15,000円)に宿泊した場合、次のような仕訳をします。

借方貸方
旅費交通費  50,000現金  50,000    

なお、レンタカーを返却する際に支払うガソリン代(3,000円)やNOC補償料(550円)に加入した場合、レンタカー代に加算して計上。

借方貸方
旅費交通費  53,550現金  53,550円   

レンタカー代などを現金ではなくクレジット精算した場合は、後日口座から引き落としされるので、費用発生時には「未払金」で仕訳します。

借方貸方
旅費交通費  53,550未払金  53,550   

後日クレジット代が口座から引き落とされたら、未払金を消す仕訳をしましょう。

借方貸方
未払金  53,550  普通預金 53,550   

車両費

車両費は、車両全般に関する費用を計上する際に使う勘定科目です。

たとえば普段から会社でレンタカーを借りる機会が多い企業では、出張で利用したレンタカー代と分けて費用計上するケースがあります。

そういった際には、通常の業務で借りたレンタカー代は「車両費」出張で借りたレンタカー代は「旅費交通費」に分けて、利用状況を明確に費用計上します。

賃借料

賃借料は土地や事務所、機械などを借りたときの費用を計上する勘定科目です。

企業によってはわかりやすく「リース料」と呼ばれることも。

レンタカー代では、マンスリー契約や、中長期のカーリースで利用する際には「賃借料」の勘定科目を用います。

たとえばレンタカーを3ヶ月(10,000円/月)リースして、レンタカー会社に振込をした場合は、次のような仕訳になります。

借方貸方
賃借料  30,000   普通預金  30,000   

レンタカー代以外の費用はどうやって仕訳する?

レンタカーを利用する際には、レンタカー代やガソリン代以外にも、自動車保険や万が一のときの修理代、ETC代などがかかるケースがあります。

それぞれの仕訳方法を確認しておきましょう。

自動車保険に加入した場合

レンタカー利用時に自動車保険に加入した場合は、「損害保険料」の勘定科目を用いて計上するのが、一般的です。

なお、損害保険料は「消費税非課税」として処理するのを忘れないようにしましょう。

<例>レンタカー代30,000円、自動車保険料5,000円でレンタカーを借りた場合

借方貸方
旅費交通費  30,000 
損害保険料    5,000 
現金  35,000    

修理代が発生した場合

万が一レンタカーで事故を起こしてしまった場合は、修理費が発生します。

自動車保険を利用するケースもありますが、軽微なものであれば修理費を支払うこともあるでしょう。

その際は「修繕費」の勘定科目を利用します。

<例>レンタカーに傷をつけてしまい、修繕費30,000円がかかった

借方貸方
修繕費  30,000  現金 30,000    

ETCを利用した場合

レンタカーで高速道路を利用した場合、レンタカー代同様に「旅費交通費」で処理します。

しかしETC代はその場で支払いが完了するものではありません。

しかし記帳は発生した日ごとに仕訳をする必要があるので、決済日は「未払金」で仕訳をして、引き落とされたら「未払金」を消す仕訳をします。

<例>高速料金をETCで3,000円支払った

借方貸方
旅費交通費  3,000  未払金  3,000     

後日ETC代が普通預金から引き落とされた

借方貸方
未払金  3,000  普通預金 3,000   

レンタカー代は借りる期間によって勘定科目がかわる

レンタカー代は、「旅費交通費」「賃借料」の勘定科目で費用計上します。

ただし出張で行った先で「ついでに観光をするためにレンタカーを借りた」という場合には、事業とは関係のない費用になるので経費計上はできません。

またレンタカーではなく、電車やバスを利用したほうが行きやすい場所にも関わらず、個人的な理由でレンタカーを借りた場合にも、費用計上が難しいケースがあります。

借りたあとに、費用計上ができなく自腹になった…ということにならないように注意しましょう。

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