業務のデータを保管したり、研修や会議の資料を残しておくのに便利なDVD。
いろいろな用途で利用できるので、まとめて購入しているという企業も多いのではないでしょうか。
企業にとって経費で購入したものは、適切な勘定科目で経理処理する必要があります。
そこで、この記事では記録媒体であるDVDを購入した場合の、勘定科目と仕訳方法について解説していきます。
DVDとは
デジタル化したデータを記録できる記録媒体の1種。データの他にも映像や音楽の情報を大量に記録できるため、さまざまな分野で活用されています。
同じ記録媒体にCDがありますが、CDもDVDも直径12㎝・厚さ1.2㎜とどちらも同じサイズ。
しかしCDが記録できる容量は最も多いもので700MGであるのに対して、DVDは最大記録容量4.7MGとCDに比べて何倍もの記録が可能です。
DVDの勘定科目は「消耗品費」で費用計上
DVD‐RやDVD‐RWを購入した費用は「消耗品費」の勘定科目を用いて費用計上します。
≫ 記録媒体用のDVDを5,000円で購入した場合
借方 | 貸方 |
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消耗品費 5,000 | 現金 5,000 |
研修用DVDや住宅地図のDVD版を購入した場合も、同様に「消耗品費」を用いて費用計上。
企業によっては「消耗品費」に補助科目を設けて「事務用品費」「図書費」などで計上するケースもあります。
自社の経理ルールがある場合は、その定義に乗っ取った経理処理をおこないましょう。
期末処理|未使用分は振替が必要
期末に未使用分のDVD‐RやDVD‐RWがある場合は「貯蔵品」または「消耗品」に振り替えて、資産計上する必要があります。
≫ 5,000円で購入したDVDのうち、2,000円分の未使用DVDがある場合(貯蔵品の勘定科目を使用)
借方 | 貸方 |
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貯蔵品 2,000 | 消耗品費 2,000 |
期末で貯蔵品に振り替えた消耗品費は期首に振り戻しが必要です。
借方 | 貸方 |
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消耗品費 2,000 | 貯蔵品 2,000 |
基本的には、消耗品費は未使用分を期末に「貯蔵品」または「消耗品」に振り替えます。しかし、一定条件に該当する場合は、振替が不要とされています。
消耗品費の振替を省略できるケース
消耗品は棚卸資産に含まれます。そして棚卸資産であれば経費に計上できるのは使用した分だけとされています。
そのため、期末に未使用分が残っていた場合には「貯蔵品」または「消耗品」に振り返る必要があるのです。
しかし、コピー機のインクやトナー、ボールペンなどの使い替えのものを未使用分だけ振り替えるのは困難ですよね。ゆえに一定条件を満たした場合に限り、貯蔵品への振替が不要とされています。
国税庁が定める一定条件とは「事業年度ごとにおおむね一定数量を取得し、定期的に消費するもの」。
そのため「安いから」「経費が余っているから」といった理由で購入した消耗品に関しては、条件に該当しない可能性があります。
このような購入をした場合は、基本的経理処理にそって、未使用分を期末に振り替えておきましょう。
「貯蔵品」と「消耗品」の違い
消耗品費を期末に振り返るにあたり、使用する勘定科目は「貯蔵品」「消耗品」どちらを用いても問題ありません。
貯蔵品には、未使用の切手や印紙など金銭的価値があるものも含まれています。
そのため広い意味で使われている貯蔵品と区別するために、消耗品として分けて計上しても差し支えありません。
まとめ
DVDを購入した費用は「消耗品費」の勘定科目を用いて費用計上します。
記録媒体として様々な方法で活用されているDVDは、多くの企業で使われているので、経理担当者は適切な勘定科目を覚えておく必要があります。
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