お店で「領収書をください」というと、「但し書きはどういたしましょうか?」と聞かれますね。

しかしどのようにして書いてもらったらいいのかわからないため、「なにも書かなくて大丈夫です」と答えている人もいるのではないでしょうか。

この記事では、但し書きとは何か、そしてどのようにして書いてもらうのがいいのか、解説していきます。

普段から領収書をよくもらう立場にある人や、作成する立場にある人も、今一度正しいのか確認してみてくださいね。

領収書の但し書きには重要な役割がある

但し書きは、領収書の金額の下に記載する「主にどういったものを購入したのか記入する項目」のことを指します。

レシートや支払い明細書では、何をいくらの金額で購入したのか細かに書かれていますが、領収書には金額や税額、税率や日付は書かれていても、詳細な明細が記載されていることは少ないです。

そのため但し書きは、領収書を発行してもらう際にどういった名目でお金を支払ったのか、または受け取ったのかと記入して明らかにする役割があります。

また経理担当者は、但し書きをみて勘定科目を決めるので、正しい経費処理の判断材料にもなっているのです。

よく利用される但し書きの記載例!

但し書きを記載するうえで、必ず覚えておいてほしいのが、末尾を「〜として」の言葉で締めくくるということです。

このあとに但し書きの記載例をご紹介しますが、ただ品目だけを書いてしまうと、後から追加したりと不正がおきかねません。

かならず「〇〇代として」といった形で、あとから書き足せないようにしましょう。

それでは具体的な但し書きの例をご紹介します。

事務用品費書籍代(書籍名を具体的に書くとなお良し)文具代封筒代PC周辺機器代名刺代
通信費電話料金代インターネット代
旅費交通費新幹線代電車代ホテル代タクシー代宿泊費レンタカー代
接待交際費飲食代食事代生花代
租税効果印紙代反則金住民税および事業税
研修費セミナー参加費
福利厚生費作業服代コーヒー代、お茶代(従業員用の場合)
宣伝広告費広告枠代チラシ、パンフレット作成費

領収書の但し書きの注意点

但し書きを記入してもらうときは、次の3つの点に注意しましょう。

  • 具体的な品目や使用用途を記載する
  • 事実と異なる内容を記載してはいけない
  • 具体的な品目や用途が複数ある場合は代表的なものを記載

領収書の但し書きとしてよく見かける「お品代」ですが、これでは一体何にお金を支払ったのかわかりません。

そのため経費として計上しにくく、また使途不明金として扱われて税務署より不正を疑われるリスクもあります。

そうならないためにも、必ず「具体的な品目や使用用途」を明確に記載しましょう。

また購入したものと違う内容の領収書の発行は、私文書偽造の罪に該当する恐れがあるため、事実と異なる記載は絶対にしてはいけません。

そして印紙代や切手代など、使用用途が複数ある場合には、金額の大きいものを代表で記載するか、あらかじめ領収書をわけてもらうようにすると安心です。

費用の立て替えをした場合には上記の3つの点に注意して、適切な領収書を提出するようにしましょう。

領収書の但し書きが適切に記載してもらおう

領収書の但し書きは、何に対する代金を支払ったのかを明確にするために記載する項目です。

そのため具体的な品目がわからないと、税務署から不正を疑われることも。

また事実と異なる内容を書くと罪に問われるリスクもあるので、絶対にしてはいけません。

正しい経費処理をするためにも但し書きは必ず、「具体的な品目や使用用途」を明確に記載した適切なものを提出するようにしてくださいね。

それでも経費の記帳は、多数の勘定科目から適切なものを選ぶのに迷ったりすることも多いでしょう。

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