仕事で必ず化粧をするなら、化粧品の購入費用も経費として計上できるの?

支出を経費にできるか判断するポイントを知りたい

今回は、こちらの疑問にお答えしていきます。

仕事で必ず化粧をする・仕事のために化粧品を購入するケースは珍しくありません。そのため化粧品代も経費に落としたいところですが、必ずしも経費にできるわけではありません。

今回は化粧品の経費計上について、判断ポイントや仕訳の方法を解説します。

化粧品を経費計上できるかの判断ポイント

結論から申し上げると、化粧品は経費計上できないケースが多いです。

大前提として、経費計上するためには以下2つの条件を満たす必要があります。

条件
  1. 売上を出すために直接要した支出である(事業と直接の関係性がある)
  2. 事業に必要不可欠な支出である

化粧品はプライベートでも頻繁に購入するものです。仕事目的で購入した化粧品であっても、プライベートで使うことも有り得ます。

化粧の有無が売上に影響を与えるとも言い難いです。

仕事のときしか化粧品を使わない場合であっても、主張を通し経費性を認めさせることは難しいのが実態です。

ただし言い換えると、プライベートでは使用しない・仕事専用であると明確な場合は、化粧品を経費として計上できます。

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経費計上ができる化粧品として、以下の例が挙げられます。

ポイント
  • 芸能人や舞台俳優・女優が表に出る場合など、メイクやセットが必要不可欠な場面で使う化粧品
  • ホステスをはじめ外見が売上につながる人が仕事で使う化粧品
  • 化粧品に関する記事やメイク動画など、コンテンツ作成のために購入した化粧品

仕事における関連性および必要性が明確であるか・プライベートで使わないと納得のいく説明ができるかが、経費計上の判断ポイントとなります。

なお、メイクアップアーティストのように化粧品を仕事道具とする職業の場合、問題なく化粧品を経費計上できます。

化粧品を経費計上する際の仕訳方法

前の章において、経費で落とせる化粧品の例を紹介しました。ここでは化粧品を経費計上する際の仕訳方法を紹介します。

化粧品の勘定科目は、消耗品費を使うのが一般的です。

メモ

芸能人やホステスのように、化粧品を含め美容に要する金額が大きくなる場合、美容費・舞台経費といった勘定科目を作成するケースもあります。

また化粧品に関するコンテンツを作成する仕事の場合、研究費を使うのもひとつの手段です。競合分析の一環で購入した化粧品も、研究費として計上できます。

化粧品は基本的に、消耗品費勘定を使った仕訳で問題ありません。

化粧品の額が大きい・支出の用途ごとに細かく区別したいといった場合、別の勘定科目を使うこともできます。

【まとめ】化粧品は経費計上できるとは限らない!ポイントを押さえて判断しよう

化粧品を経費にできるケースとして、以下の例が挙げられます。

  1. メイクやセットが必要不可欠な場面で使う化粧品である
  2. ホステスをはじめ、外見が売上に影響を与えると明確な仕事である
  3. コンテンツ作成のために化粧品の購入・利用が必要である

化粧品は仕事・プライベートの両方で購入するものです。

また一部の職業を除き、化粧の有無が売上に直接影響を与えるとは言い難く、事業における関連性・必要性を主張するのは容易ではありません。

仕事のときしか化粧をしない場合でも、多くの場合は化粧品の経費計上は難しいといえるでしょう。

化粧品の経費計上ができるか、今回紹介したポイントをもとに正しく判断しましょう。

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