振込手数料は、自然と支払っている料金の一つです。
身近な場面だと、ネットショッピングです。支払いを銀行振込にしたら、ATMで支払いますよね。
その時、最後の画面で商品とは別に「振込手数料○○円」の表示が出ませんか?
それが、今回解説する振込手数料です。
「たかが手数料」と思うかもしれませんが、これが何回も重なると金額が意外と膨らみます。
個人事業主だと、自分で何もかもするからこそ、「振込手数料が痛いなぁ…」と実感しているはずです。
「この振込手数料を経費にできたら…」
と思いませんか?
そこで、今回は振込手数料について解説します。
知らず知らずに支払っていて気に留めていなかった方も、この記事を読むと振込手数料について理解を持てるようになります。
振込手数料って何?
振込手数料とは、銀行などの金融機関でお金を振り込むときに発生する手数料です。
振込手数料の支払いは、「先方負担」と「当方負担」の2パターンあります。
先方負担は相手先が負担する、当方負担はこちら側が負担する、という意味です。
ご自身が振り込む場合、ほとんどが当方負担になるパターンが多いです。
振込手数料が発生する取引は?
個人事業主、法人どちらでも発生する取引は、買掛金と売掛金のときです。
買掛金とは、ツケ払いのようなイメージです。商品だけをもらって後から支払うことをいいます。
こちらが買掛金で購入した場合、請求書に「〇月〇日までに△△銀行 口座番号□□に振り込んでください」と書いてあるので、それまでに銀行に行って振り込みます。
その際に、商品とは別途、料金が発生するのが振込手数料です。
売掛金は、商品が売れたけど、お金は後日、相手先から振り込まれることをいいます。
銀行に行って振り込まれた金額が、商品代よりも少ないときは振込手数料が当社負担になってます。
先方負担の場合は、相手先が売掛金を振り込むときに手数料を支払ってくれています。よって、こちら側に振り込まれた金額は、商品代と同額になります。
振込手数料の勘定科目は?
振込手数料の勘定科目は、支払手数料を使用します。
1回の支払いが少額だと雑費の勘定科目を使うことが多いで、雑費でも間違いではありません。
ですが雑費は色んな事柄に使用できるため、色んな費用が混ざると把握しづらくなります。
そのため、振込手数料だと認識しやすいよう、勘定科目は支払手数料を使うのをおすすめします。
振込手数料って経費になるの?
気になることは、振込手数料が経費になるかどうかですよね。
銀行を利用したときの振込手数料は、先程ご説明した支払手数料の勘定科目で経費計上できます。
個人事業主の方は、あくまで事業に付随した手数料の場合です。私的で使用した振込手数料は、経費にはなりません。
また、振込手数料以外にも経費にできる手数料があります。
主な手数料は以下をご覧ください。
- フランチャイズ加盟手数料
- ネットショップの出店費用
- クレジットカードの売上手数料
- 事務所を借りる場合に不動産会社へ支払う仲介手数料
個人事業主が振込手数料を負担する場合の仕訳方法
個人事業主が振込手数料を負担する場合、仕訳はどうなるのでしょうか?
① 買掛金を銀行で支払う際に発生する振込手数料を、個人事業主が負担するケースです。
この場合、振込手数料も支払わないといけないので、買掛金+振込手数料=振り込む総額になります。
これらを勘定科目に置き換えて仕訳すると、借方に買掛金と支払手数料、貸方に普通預金(銀行振込の合計金額)となります。
② 今度は、売掛金が銀行に振り込まれる際に発生する振込手数料を、個人事業主が負担するケースです。
この場合、売掛金から振込手数料が引かれます。
よって、売掛金-振込手数料=入金額となり、銀行に入金される金額が、商品を売り上げたときの売掛金より少なくなってしまいます。
これらを勘定科目を使って仕訳すると、借方に普通預金と支払手数料、貸方に売掛金となります。
まとめ
今回は、振込手数料の勘定科目と、個人事業主側で負担が発生したときの仕訳を解説しました。
振込手数料は、銀行で支払うとき、または入金があるときに発生する手数料です。
個人事業主が負担する場合の仕訳は、振込手数料は支払手数料の勘定科目を使用します。
そのため買掛金や売掛金で、手数料がこちらの負担となる場合、支払手数料が発生します。
ですので買掛金や売掛金は、そのまま同じ金額で振り込む、もしくは振り込まれるわけではありません。
最後までお読みいただいた方で、「そもそも、買掛金や売掛金が分からない…」「借方と貸方って何?」と疑問に思った方もいらっしゃると思います。
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