オフィスや工場、店舗、資材置き場など、事業に関連する場所で害虫駆除を行った場合に費用は、経費として処理ができます。

しかし「害虫駆除」といっても専門業者に頼む場合もあれば、ホームセンターで害虫駆除用の用品を購入するケースなどさまざまあるでしょう。

この記事では、害虫駆除にかかった費用を仕訳するときの費用について、解説していきます。

害虫駆除費用の仕訳で使える勘定科目

害虫駆除費用で使える勘定科目は主に次の4つがあります。

害虫駆除は突発的に発生する費用であるため、「雑費」でもいいのではないか、と思われる人もいるでしょう。

「雑費」は発生頻度が低く、他の勘定科目でに当てはまらない費用を計上するために利用する勘定科目です。

そのため雑費経費が膨れ上がってしまうと、どんな経費が多くなっているのか把握ができません。

ゆえにできるだけ雑費は使わずに、状況に応じて最適な勘定科目を選択するようにしましょう。

また害虫駆除は一度限りとは限らないので、定期メンテナンスなどをする場合には同じ勘定科目を使うようにしてください。

衛生費で仕訳する場合

素人では駆除が難しい「スズメバチ」や「シロアリ」などの駆除を、専門業者に依頼した場合は「衛生費」で処理します。

<仕訳例>事務所にシロアリが発生したため、専門業者に駆除(10,000円)を依頼して、さらに予防処理(5,000円)も行ってもらった。支払いは現金である

借方貸方
衛生費  15,000   現金  15,000

消耗品費で仕訳する場合

ホームセンターなどで、害虫対策のスプレーなどを購入した場合は、「消耗品費」として計上も可能。

害虫駆除の用品であっても、たまにしか購入しないもので、かつ購入金額が少額のものであれば消耗品費で経理処理しても問題はありません。

<仕訳例>ホームセンターで、殺虫剤(500円)を現金で購入して事務所に常備した

借方貸方
消耗品費  500   現金  500

ただし消耗品費は文具や掃除用具など分類されるものが多いので、摘要欄に害虫駆除用品であることがわかるように明記しておきましょう。

修繕維持費で仕訳する場合

シロアリの発生によって、柱や壁の修繕が必要になった場合は、駆除費用と修繕費用を合わせて「修繕維持費」で計上することもできます。

<仕訳例>事務所の柱にシロアリが発生して、壁がボロボロになってしまったため、駆除と一緒に修繕も依頼した。かかった費用50,000円を現金で支払った。

借方貸方
修繕維持費  50,000  現金  50,000

修繕維持費で計上した際も、「害虫被害による〇〇の修繕」とわかるようにしておくのが、おすすめです。

支払手数料で仕訳する場合

害虫駆除を外注した場合には、「支払手数料」の勘定科目を使って仕訳するケースもあります。

支払手数料とは、商品やサービスに付随して発生する手数料や専門家に支払う報酬を計上するときに用いる勘定科目です。

<仕訳例>資材置き場にスズメバチが大きな巣を作っていたので、専門業者に駆除を依頼した。かかった費用は全部で100,000円であり、現金で支払った

借方貸方
支払手数料  100,000  現金  100,000

害虫駆除費用は状況に応じて勘定科目を選ぼう

害虫駆除は、専門業者に依頼することもあれば、ホームセンターで殺虫剤を購入するケースなど、さまざまな状況が考えられます。

そのため状況に応じて勘定科目を選択することが大切。

ただし害虫駆除は一度切りとは限らないので、一度設定した勘定科目を使い続けるようにしましょう。

仕訳業務はこのように、多数ある勘定科目から最適なものを選択するスキルが必要とされます。

仕訳業務が間違っていると、どんな経緯が多くかかっているのか正確な分析ができません。

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