山崎友也
サーバーやドメインはどの勘定科目を利用すればいい？
インターネット関連費用の仕訳がわからない
サイトによって仕訳が違う、どれを信じていいの？
現代の事業ではSNSの台頭やインターネットの発達により、インターネット関連の仕訳は発生する可能性がより高いものになりました。
その中の1つにホームページを作成するための、ドメイン代やサーバー代などの費用が存在します。
ドメイン代やサーバー代は、一般的には通信費で構いません。しかし、使用する目的によっては、勘定科目が変わります。
どういう目的のときに、どういう仕訳を切ればいい？
当記事では「ドメイン代やサーバー代は通信費」と決めつけるやり方ではなく、目的によってどの勘定科目を選べばいいのかを解説します。
その他インターネット関連仕訳も一覧で紹介するので、よければ参考にしてください。
当ブログではフリーランスの方に向けて、記帳代行を勧めています。インターネットまわりが苦手で把握や理解に時間がかかると感じるなら、ぜひ利用を検討してください。
【結論】ドメイン代やサーバー代の勘定科目は通信費
ホームページを作成するためのドメインやサーバーの支出は、通信費の勘定科目を使用します。
仕訳は、次の通りです。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 通信費 | 普通預金 |
ただ、通信費には切手や携帯料金も含まれます。あとから見直しやすくするためにも、備考などにサーバー代やドメイン代と詳細を記載しておきましょう。
次は、通信費以外で計上できる勘定科目を紹介します。
サーバー代を賃借料で仕訳する場合
サーバーはサーバー業者から借りるものです。
そのため、賃借料で仕訳をするのも適切であるといえるでしょう。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 賃貸料 | 普通預金 |
ドメイン代やサーバー代を支払手数料で仕訳する場合
ドメイン管理をする企業で、委託手数料を重要視する場面であれば、支払手数料で仕訳をすることもできます。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 支払手数料 | 普通預金 |
ドメイン代やサーバー代を広告宣伝費で仕訳する場合
作成したホームページを会社の知名度や商品の広告のために使用する場面であれば、サーバー代やドメイン代を広告宣伝費で仕訳をすることもできます。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 広告宣伝費 | 普通預金 |
インターネット関連費用の仕訳早見表
インターネット関連費用には、ドメイン代やサーバー代以外にもいくつか存在します。
それぞれの詳細と仕訳は、次の通りです。
インターネット回線とプロバイダ使用量
インターネットを使うために、インターネット回線業者に支払う支出をインターネット回線費用。
回線をインターネットと繋げる役割を担うプロバイダ業者へ支払う支出を、プロバイダ費用と呼びます。
仕訳は、次の通りです。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 通信費 | 普通預金 |
回線を通すための工事費も、通信費で問題ありません。
ソフトウェア代
インターネットで、ウィルスが侵入してくるのを防ぐためのアンチウィルスソフトなどに支払う支出を、ソフトウェア代と呼びます。
購入した場合の仕訳は、次の通りです。
なお、月額（サブスクリプション）も同じ仕訳で大丈夫です。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 消耗品費 | 普通預金 |
ソフトウェアが10万円以上30万円未満の場合には、一括償却資産として次の仕訳が必要になります。
取得時の仕訳
20万円のソフトウェアを買い切った場合の仕訳は、次の通りです。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 一括償却資産 | 普通預金 |
決算時の仕訳
12月31日に事業年度の締めを迎えた場合の仕訳は、次の通りです。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 減価償却費 | 一括償却資産 |
ホームページの作成費用
ホームページを作成するためには、サーバー代やドメイン代。その他、業者に依頼する外注費が必要です。
これらホームページ作成費用の多くは集客目的に該当するため、仕訳は次の通りです。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 広告宣伝費 | 普通預金 |
高度な機能を有したホームページであれば、無形固定資産として決算ごとに減価償却費を計上してもいいでしょう。
ホームページの維持管理
ホームページはサーバー代やドメイン代など、維持するために継続して費用がかかります。
維持管理のための仕訳は、次の通りです。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 消耗品費 | 普通預金 |
維持管理の目的によっては、広告宣伝費や支払手数料などで仕訳を切ってもいいでしょう。
コンテンツの作成費用
ホームページを作成しただけでは、集客できません。そこからSEO対策やSNSを利用して、集客に繋げます。
そうしたコンテンツ作成費用の仕訳は、次の通りです。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 広告宣伝費 | 普通預金 |
SEO対策費用などは、原則広告宣伝費での仕訳が必要です。
ただ、対策を外注をしているなら、外注費として計上してもいいでしょう。
【まとめ】インターネットに詳しくなくても月額5,000円で仕訳作業を丸投げ
インターネット関連費用は、事業の実態とサイト作成までの知識がなければ、勘定科目を選ぶのが難しいです。
実態には目をつむって、通信費や広告宣伝費にしぼり仕訳をしてもかまいませんが、その際はあとから見返したときにわかりやすいようにしておきましょう。
備考にサーバー代やドメイン代と摘要を記載しておけば、見返しやすくなるはずです。
記帳代行お助けマンでは、月額5,000円から記帳代行をおこなっています。記帳にお困りの方は、ご相談ください。