青色申告会ってなに?
青色申告会のメリット・デメリットは?
青色申告制度を利用すれば、さまざまな特典があり税制上優遇されます。
青色申告会は、青色申告制度の施行をうけ、正しい申告・納税を推進するため結成されました。
入会して、メリットとデメリットを知って賢く活用しましょう。
青色申告会とは
青色申告会は納税者が自主的に入会するものです。
全国青色申告会総連会のホームページでは次のように紹介されています。
青色申告会とは
「青色申告会」は個人事業主を中心として組織される納税者団体です。「税は公平でなければならない」というシャウプ勧告をもとに、納税者が自主的につどい、結成されました。
それから今日に至るまで、青色申告会は正しい申告・納税を勧め、公平な税制の創設、社会保障制度の改善を要望し、税制改正史上数々の成果をあげてきました。
全国各地の青色申告会は、会員の中から選ばれた役員を中心に自主的・民主的に運営されています。
その活動は会ごとに特徴をもち、後継者専従者や若手経営者を中心とした青年部や、配偶者専従者を中心とした女性部が組織されるなど、多彩な活動を展開しています。
青色申告の特典である青色申告特別控除や専従者給与の必要経費算入、家族従業員のみでの中小企業退職金共済制度への加入などは、青色申告会の運動の成果だそうです。
青色申告会に加入する6つのメリット
青色申告は特典があるものの、一定の要件を満たす帳簿などを作成しなければいけません。
青色申告会は会員向けに青色申告のサポートなどの活動をしています。
青色申告会に入会するメリットは次の6つです。
①記帳・決算・申告の相談ができる
個人事業主の記帳・決算・申告の相談ができます。
青色申告会に入会すると、帳簿のつけ方など一般的な経理作業を丁寧にアドバイスしてくれます。
②経営の専門家を紹介してくれる
青色申告会では経営相談もできます。
必要に応じて税理士や弁護士、ファイナンシャルプランナーを紹介してくれます。そのほか無料相談会なども開催されています。
③親睦・異業種交流ができる
青色申告会には、さまざまな業種の会員が在籍しています。
青色申告会主催の会員向け研修旅行や地域のイベントを主催してくれるため、異業種との交流が増え交流範囲を広げることができます。
④金融・サービスを紹介してくれる
日本政策金融公庫などの融資制度やサービスを紹介してくれます。
青色申告会でも各種の融資制度を取り扱っています。
⑤機関紙など会員特典がある
会員向けの機関誌の配布や各種テキストの販売もおこなっています。
また、青色申告に特化した会計ソフトも会員限定で販売しています。
⑥福利厚生がある
青色申告会独自の共済制度があり、万が一の事態に備えることもできます。
また、小規模企業共済制度、中小企業退職金共済制度、中小企業倒産防止共済制度(経営セーフティー共済)の加入窓口にもなっています。
青色申告会の3つのデメリット
青色申告会の入会に特段デメリットはありません。
しかし青色申告利用者が入会しても、メリットがないと感じてしまう理由がいくつかあります。
具体的なものは次の3つです。
①個別の記帳代行はない
地域によりますが、青色申告会は記帳の相談のみで個別の記帳代行はしてくれないケースが多いです。
あくまで一般的な経理のアドバイスにとどまるため、個々の対応を求める方には不向きかもしれません。
②確定申告の基礎的な相談がメイン
確定申告の相談についても、青色申告会は基礎的なアドバイスがメインです。
すでに確定申告の知識をある程度持っている方には、物足りない可能性があります。
③税務相談は一般的な内容のみ
青色申告会は税の専門家ではないため、税務相談は一般的な内容しか対応できません。
より個別で専門的な内容は税理士に相談する必要があります。
【まとめ】青色申告会のデメリットを把握して活用しよう
青色申告会は正しい申告・納税のため活動する団体です。納税者が自主的に参加し、会員向けにさまざまなサービスがあります。
一方で個別の記帳相談や記帳代行などはしていないので、相談する内容によっては他のサービスを検討するほうがいい場合もあります。
メリット・デメリットを理解して、青色申告会を上手に活用しましょう。
青色申告を利用するには、要件を満たした仕訳をしなければなりません。
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税理士からも依頼される経験豊富なスタッフが記帳を代行してくれるので、ぜひ一度ご相談ください。