山崎友也
領収書管理は2025年からますます重要に
事業を行う上で欠かせないのが「領収書管理」です。
領収書は経費計上の根拠となるだけでなく、税務調査においても重要な証拠資料となります。
特に2022年1月から電子帳簿保存法の改正が完全施行され、2024年末までの宥恕期間が終了。
2025年からは領収書や請求書の電子保存が義務化され、従来の「紙で保管」だけでは不十分となりました。
そのため、スマホやPCで簡単に領収書を撮影・保存し、税務要件を満たすアプリを活用することが不可欠です。
この記事では、2025年の最新環境に対応した「領収書管理・電子保存アプリのおすすめ3選」を紹介！
それぞれの特徴やメリット・デメリットを徹底解説します。
電子帳簿保存法に対応した領収書管理のポイント
領収書管理アプリを選ぶ際に必ず確認すべきなのが、電子帳簿保存法に対応しているかどうかです。
主な要件は以下の通りです。
・タイムスタンプ要件
受領した電子データに対して、受領後速やかにタイムスタンプを付与する必要がある。
・検索性の確保
取引年月日、金額、取引先などで検索できる機能が必要。
・改ざん防止機能
保存データが勝手に編集できないような仕組みが求められる。
・保存期間（7年間）
領収書や請求書は電子データとして7年間保管する義務がある。
つまり、単なる「写真保存アプリ」では不十分であり、法的要件を満たす信頼性のあるアプリを選ばなければなりません。
おすすめアプリ１：マネーフォワード クラウド経費
特徴
クラウド会計ソフト大手の「マネーフォワード」が提供する経費精算・領収書管理アプリです。
スマホで領収書を撮影すると、自動的に日付・金額・取引先を読み取り、電子帳簿保存法対応でクラウドに保存されます。
メリット
- AI OCRで文字を高精度に読み取り、入力の手間を削減
- 会計ソフト「マネーフォワード クラウド会計」と自動連携
- 電子帳簿保存法の要件をクリアしているため税務調査でも安心
- クレジットカードや電子マネーとも自動連携し、領収書不要化が進む
デメリット
- 月額課金制（1ユーザー数百円〜）のため、個人事業主にとってはコスト感が気になる場合がある
- 高機能だが、シンプルに領収書保存だけしたい人にはややオーバースペック
こんな人におすすめ
- すでにマネーフォワード会計を利用している人
- 経費精算を従業員に依頼したい中小企業経営者
- 領収書管理から会計処理までワンストップで行いたい人
おすすめアプリ２：freee会計 & freee経費精算
特徴
freee株式会社が提供するクラウド会計・経費精算アプリです。
領収書をスマホで撮影するだけで仕訳が自動提案され、電子保存要件を満たした状態でクラウド保存されます。
メリット
- シンプルで直感的な操作性、初心者でも迷いにくい
- クラウド会計と完全連携し、自動仕訳が可能
- 電子インボイス（Peppol）にも対応しており、請求書管理もスムーズ
- 個人事業主から法人まで幅広く利用できる
デメリット
- 月額利用料がかかる（個人向け980円〜、法人向けプランはさらに高額）
- 会計知識がないと、自動仕訳のチェックを怠るリスクがある
こんな人におすすめ
- 会計や経理の知識が浅い初心者
- スマホで簡単に経理を完結させたい個人事業主
- 電子インボイス制度も見据えて効率化を進めたい企業
おすすめアプリ３：弥生 スマート証憑管理
特徴
老舗会計ソフト「弥生」が提供する電子帳簿保存法対応アプリ。
領収書・請求書をスマホで撮影し、クラウド上で一元管理。電子取引データの保存にも対応しており、税務調査を見据えた安心感があります。
メリット
- 弥生会計シリーズと完全連携、既存ユーザーに最適
- 税理士や会計事務所とのデータ共有がしやすい
- 電子取引データ（メールで届く請求書など）を直接アップロード可能
- サポート体制が充実しており初心者でも安心
デメリット
- 単体利用よりも、弥生シリーズ全体と組み合わせて使うことを前提としている
- 機能が豊富な分、操作に慣れるまでやや時間がかかる
こんな人におすすめ
- 弥生会計・青色申告を利用しているユーザー
- 税理士とデータをスムーズに共有したい個人事業主・法人
- 紙と電子データを混在させて管理している事業者
３つのアプリを比較してみよう
| アプリ | 強み | 向いている人 |
|---|---|---|
| マネーフォワード クラウド経費 | AI OCR・会計連携が強力 | 会計処理まで一気通貫で効率化したい企業 |
| freee経費精算 | シンプル操作・自動仕訳 | 経理初心者の個人事業主・フリーランス |
| 弥生 スマート証憑管理 | 弥生シリーズ連携・電子取引保存 | 弥生ユーザー・税理士と連携する事業者 |
いずれのアプリも電子帳簿保存法に対応しているため安心です。
重要なのは、「既に利用している会計ソフトと相性が良いか」「自分の業務フローにフィットするか」という点です。
領収書管理アプリ導入のメリット
・紙の領収書を探す手間がなくなる
→ スマホ撮影で即データ化
・入力作業の自動化
→ OCR機能や自動仕訳提案により時間短縮
・税務調査にも対応可能
→ 電子帳簿保存法の要件を満たしている
・クラウド保存でチーム共有も可能
→ 複数人での経費精算がラクになる
領収書管理アプリ導入のデメリット（注意点）
- 月額利用料がかかる（無料では要件を満たせない場合が多い）
- 操作に慣れるまで時間が必要
- 自動仕訳の精度は100％ではなく、チェックが必要
- 会計ソフトとの連携設定を誤ると、データが乱れるリスクも
領収書管理はアプリ＋記帳代行でさらにラクに
アプリを導入するだけでも効率化は可能ですが、最終的な仕訳の確認や決算処理は専門知識が必要です。
特に取引量が増えてくると、アプリに保存して終わりではなく、会計帳簿に正しく反映することが大切になります。
そこでおすすめなのが、アプリ＋記帳代行サービスの組み合わせです。
領収書はアプリで電子保存し、仕訳や会計処理は専門業者に任せれば、本業に集中でき、税務リスクも回避できます。
記帳代行お助けマンにお任せください！
「領収書アプリは導入したけど、結局会計処理が大変…」
「電子帳簿保存法に対応できているか不安…」
そんな方におすすめなのが、記帳代行お助けマンです。
- マネーフォワードやfreee、弥生など主要アプリに完全対応
- 領収書の電子保存と連携し、仕訳・記帳を丸ごと代行
- インボイス制度・電子帳簿保存法にも対応済み
- 税理士との連携もスムーズで、安心のサポート体制
領収書管理を効率化したい方、電子保存対応を安心して任せたい方は、ぜひ一度ご相談ください。