はじめに|運転代行も正確な仕訳が求められる

飲み会や出張の帰りなどで利用される「運転代行サービス」。
個人事業主や法人が利用した際、

「この費用は経費になる?」
「どの勘定科目を使えばいいのか分からない」
という疑問を持つ方は少なくありません。
実は、運転代行の勘定科目は利用目的や状況によって変わるため、仕訳を間違えると税務上のリスクが生じる可能性も。
この記事では、運転代行費用の勘定科目の選び方や、シーン別の仕訳例、注意点までをわかりやすく解説します。
運転代行の費用は経費になるのか?

基本的に、事業に関連する目的であれば、運転代行費用は経費として認められます。
ただし、プライベートな飲み会や家族の送迎などに使った場合は経費にはなりません。
重要なのは、”業務の一環として必要であったか” という点。つまり、用途を明確にし、それに応じて勘定科目を選ぶことがポイントです。
運転代行の主な勘定科目

以下のような科目が状況に応じて使われます
・旅費交通費
・会議費
・接待交際費
・支払手数料
・雑費
・事業主貸(経費にならない場合)
シーン別|運転代行の仕訳例

【ケース1】出張先からホテルに戻る際に利用した
→ 勘定科目:旅費交通費
借方 | 貸方 | 摘要 |
---|---|---|
旅費交通費 | 現金 | 出張帰りの運転代行費 |
業務上の移動であれば、通常の交通費と同様に処理されます。
【ケース2】取引先との接待の後に利用した
→ 勘定科目:接待交際費
借方 | 貸方 | 摘要 |
接待交際費 | 現金 | 接待帰りの運転代行費 |
※交際費の上限に注意(法人の場合は年間800万円までの損金算入制限など)
【ケース3】社内の懇親会や打ち上げ後に利用
→ 勘定科目:会議費 or 福利厚生費
借方 | 貸方 | 摘要 |
会議費 | 現金 | 社内打ち上げ後の運転代行費 |
※従業員全体を対象とした場合は「福利厚生費」としても処理可能
【ケース4】業務外の私的な飲み会で利用
→ 勘定科目:事業主貸(経費にならない)
借方 | 貸方 | 摘要 |
事業主貸 | 現金 | 私的飲み会帰りの運転代行費 |
領収書の保管と摘要欄の書き方がカギ!

運転代行は一見して経費かどうかの判断が難しいため、領収書や明細書に加えて、仕訳時の摘要欄に以下を明記すると安全です。
・日付と目的(例:〇〇社との会食後の帰路)
・利用者の氏名や部門
・支払い方法(現金・立替など)
特に税務調査では、「それが本当に業務に必要だったのか」が確認されるため、証拠の明記と一貫性が重要です。
消費税の取り扱いにも注意

運転代行業者がインボイス登録事業者である場合、運転代行費には消費税が含まれており、仕入税額控除が可能です。
インボイス番号が記載された領収書を保管していない場合は、控除ができない可能性もありますので注意しましょう。
まとめ|運転代行の費用は”目的”で判断!

運転代行の費用は、業務関連であれば経費として認められますが、目的によって勘定科目が異なります。
摘要欄の工夫と領収書の管理、そしてインボイス対応をきちんとしておくことで、安心して経費処理が行えます。
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