商工会議所に確定申告を依頼できる？記帳代行は？メリット・デメリットを解説

商工会議所に確定申告は依頼できる？

確定申告の時期になると、「税理士に依頼するべきか、それとも商工会議所でもサポートを受けられるのか？」と迷う個人事業主の方も少なくありません。

実は、商工会議所でも確定申告の相談や記帳指導を受けることは可能です。
ただし、税理士事務所に依頼する場合と比べると、サポート範囲や対応できる内容には制限があります。

商工会議所は地域の中小企業や個人事業主を支援する団体であり、記帳指導・青色申告会の運営・確定申告相談会などを通じて事業者をサポートしています。

しかし、あくまでも「相談・指導」が中心で、税務代理や申告書の作成代行まではできません。

商工会議所で受けられるサービス

商工会議所を利用する場合、具体的にどのようなサービスを受けられるのでしょうか。

代表的なものを挙げてみます。

商工会議所に確定申告を依頼するメリット

1. 費用が安い
税理士に依頼すると数万円〜数十万円かかることもありますが、商工会議所の会員であれば年会費程度で指導を受けられるのが大きなメリットです。

2. 基本的な記帳方法を学べる
自分で記帳や申告を行いたい事業主にとって、商工会議所の指導は学習の場になります。初めて青色申告をする方にとっては安心材料です。

3. 地域密着で相談しやすい
商工会議所は地域ごとにあるため、身近で気軽に相談できる点も魅力です。小規模事業者や副業レベルの個人事業主に適しています。

商工会議所を利用するデメリット

1. 申告書の作成代行はしてもらえない
商工会議所は「記帳指導」や「相談」までは対応しますが、確定申告書を作成・提出してくれるわけではない点に注意が必要です。結局は自分で最終的な処理を行う必要があります。

2. 節税アドバイスは限定的
税理士事務所に比べて、専門的な節税提案や業種ごとの高度な税務アドバイスは得にくいのが現実です。

3. 対応に時間がかかる
繁忙期は相談が混雑するため、予約が取れない・十分な時間が確保できないこともあります。スピードを重視する人には不向きです。

商工会議所に記帳代行は依頼できる？

結論から言うと、商工会議所は記帳代行サービスを行っていません。
提供しているのは「記帳の仕方を教える」指導であり、帳簿を実際に代わりに入力してくれるわけではありません。

記帳代行を希望する場合は、以下のようなサービスを利用する必要があります。

つまり、「自分で帳簿をつける余裕がない」「日々の会計を丸投げしたい」という方にとっては、商工会議所は不十分であり、記帳代行業者に依頼するのが現実的です。

税理士に依頼する場合との違い

商工会議所＋記帳代行を組み合わせる選択肢も

「コストを抑えつつ、日々の負担を減らしたい」という場合、商工会議所で申告の基本を学びつつ、記帳作業は専門業者に依頼するという方法も有効です。

このように組み合わせることで、コストと手間のバランスを取った確定申告対応が可能になります。

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商工会議所と違い、「実務を丸投げできる」のが大きな強みです。
確定申告や日々の経理で悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。