はじめに


「副業で法人を作ったら会社にバレるのでは?」
「サラリーマンでも法人を設立できるの?」
「節税になるって聞くけど、どこまで合法なの?」
近年、副業や資産運用の拡大により、サラリーマンが個人で法人を設立するケースが急増しています。
特に、YouTube・不動産・物販・コンサルなど、会社に依存しない収入源を持つ人が増えており、「副業法人」は新しい時代の働き方の1つといえます。
しかし一方で、会社員である以上「会社にバレないか」「就業規則違反にならないか」と不安を感じる人も多いのが現実。
そこで今回は、
・サラリーマンが法人を設立した場合、勤務先にバレる理由と仕組み
・バレずに運営するための実務的ポイント
・法人化による節税の実際
を、専門家視点でわかりやすく解説します。
サラリーマンでも法人は設立できるの?

結論から言えば、会社員でも法人を設立することは法律上まったく問題ありません。
法人設立に必要なのは、個人の意思と資本金(1円でも可)、そして登記申請のみ。
職業制限はなく、会社員・主婦・学生でも誰でも株式会社や合同会社を作ることができます。
ただし、問題は勤務先との関係です。
あなたの会社の「就業規則」に副業禁止条項や競業避止義務が定められている場合、
会社に知られると懲戒対象となる可能性もあります。
法人設立が勤務先にバレる3つのルート

サラリーマンの副業法人が勤務先にバレるのは、実は限られたルートしかありません。
1つずつ見ていきましょう。
① 住民税通知でバレる
最も多いのがこのケース。
会社員は毎年、所得に応じて住民税が会社経由で天引きされます。
もし副業や法人からの収入があると、住民税の金額が異常に高くなり、
「この人、給与以外に収入があるな」と経理担当に気づかれることがあります。
対策は、確定申告時に「住民税の普通徴収(自分で納付)」を選択すれば、
会社経由で住民税を引かれず、自分で納税できるため、会社に知られる可能性を下げられます。
② 商業登記簿でバレる
法人を設立すると、「登記簿謄本(登記事項証明書)」は法務局で誰でも閲覧できます。
つまり、社名・所在地・代表者名(あなたの氏名)などは公的に公開される情報です。
勤務先がたまたま検索して見つける、または同僚がSNSや口コミで発見するケースもあります。
・自宅住所を登記に使わず、バーチャルオフィスを利用する
・SNS・名刺などに本名を出さない
・屋号を個人と切り離す
など、表面的に「自分の名前と法人名を結びつけない工夫」を行いましょう。
③ 同業・取引重複による発覚
会社と競合する事業(たとえば同業種のコンサルなど)を行っている場合、
業界の中であなたの法人活動が話題になることで勤務先に伝わることもあります。
・勤務先の事業分野と重ならないジャンルで法人を設立する
・名義を家族(妻・兄弟)にする「家族法人」として運営する
このようにしておけば、競合リスクを減らしつつ副業法人を維持できます。
法人設立で得られる3つのメリット

会社にバレるリスクがある一方で、法人化には大きなメリットがあります。
ここでは代表的な3つを紹介します。
① 節税メリット
法人を設立する最大の目的は「節税」にあります。
| 項目 | 個人事業主 | 法人 |
|---|---|---|
| 所得税率 | 最大55%(累進課税) | 一律23.2%(中小法人) |
| 経費範囲 | 事業関連のみ | 社宅、保険、退職金など幅広い |
| 社会保険 | 国民健康保険 | 社会保険加入(節税・保障) |
| 家族給与 | 制限あり(専従者給与) | 自由に設定可 |
特に、年間所得が800万円を超えるような副業収入がある場合は、
法人化によって税負担が大幅に軽減される可能性があります。
② 経費として認められる範囲が広がる
法人にすることで、経費として落とせる支出が増えます。
携帯電話・通信費の按分
家賃(社宅制度を活用)
出張手当・役員報酬
福利厚生費(健康管理・書籍・備品など)
これらを合法的に経費化できるため、「手取りを最大化」しつつ「節税」も両立できます。
③ 信用力が上がる
法人名義の口座開設や取引契約が可能になり、ビジネスの信頼性が高まります。
特にBtoBビジネスやコンサル、副業での取引単価を上げたい場合は、
「法人化=社会的信頼の獲得」という意味でも非常に有効です。
サラリーマンが法人を設立する際の注意点

① 勤務先の就業規則を確認する
まず確認すべきは「副業禁止条項」です。
最近では副業解禁の企業も増えていますが、まだ兼業に制限を設けている企業も多いです。
副業自体が禁止されていない場合でも、
・競合他社での活動
・勤務時間中の副業
・業務に支障を与える行為は懲戒対象になることがあります。
② 社会保険の二重加入に注意
法人を設立して代表取締役になると、たとえ売上ゼロでも社会保険(厚生年金+健康保険)への加入義務が発生します。
ただし、あなたが会社員としてすでに社会保険に加入している場合、
法人側の加入は「実態のある報酬が発生しているか」で判断されます。
法人から報酬を受け取らない(0円役員)なら、二重加入にはなりません。
③ 税務署・自治体への届出も忘れずに
法人を設立した場合、税務署・都道府県・市区町村へ次の届出を行う必要があります。
・法人設立届出書
・青色申告の承認申請書
・給与支払事務所開設届
これを怠ると、法人税の青色申告特典が受けられなくなります。
勤務先にバレずに法人を運営する3つの実践ポイント

① 住民税は「自分で納付」にする
確定申告時に「普通徴収(自分で納付)」を選択することで、
会社に副業所得の情報が送られなくなります。
② 名義を工夫する
法人の代表を家族名義にする「家族法人」も有効な方法です。
あなたが実質的な経営者でも、登記上は配偶者が代表であれば、勤務先に情報が紐づきにくくなります。
③ 法人の住所・連絡先を自宅と分離
登記住所を自宅にしてしまうと、法人登記情報で簡単に個人が特定されてしまいます。
バーチャルオフィスやシェアオフィスを活用し、生活と法人の分離を徹底しましょう。
節税だけでなく「将来の独立準備」としての法人化

法人を設立する目的は、節税だけではありません。
むしろ、サラリーマンが法人を持つ最大のメリットは「独立のための助走期間を持てること」です。
・小規模でも法人名義でクライアント契約が可能
・経費・報酬設計を通じて経営感覚が身につく
・信用スコア(銀行・税務署・商工会議所)を積み上げられる
今すぐ辞める必要はなく、まずは“会社員兼経営者”としてスタートするのが賢いやり方です。
まとめ:バレずに、合法的に、賢く法人を運営しよう

・サラリーマンでも法人設立は合法
・バレる可能性は「住民税」「登記情報」「競合」の3ルート
・住民税を自分で納付・登記住所の工夫でリスクを最小化
・法人化すれば経費・節税・信用の3つのメリットが得られる
・最終的には独立の土台づくりにもつながる
会社にバレないように運営するには、「正しい知識」と「慎重な運用」が欠かせません。
節税とキャリア形成の両立を目指すなら、まずは法人設立の基礎をしっかり押さえましょう。
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