電車の領収書ってどうやってもらえばいいの?
ICカードの利用で領収書はもらえる?
乗り換えの場合は領収書をもらえない?
今回は、こちらの疑問にお答えしていきます。
原則交通費は領収書などの証憑があって、初めて経費として認められます。
電車で領収書ってもらえるの?
そう疑問を持つ個人事業主も多くいるでしょう。
そこで電車を利用した場合、どこで領収書をもらえるのかを解説します。
ここではフリーランスの方に向けて、電車の領収書のもらい方をお伝えします。
乗り換えにあたりどこで領収書をもらえるのかも説明するので、電車を利用する際の参考にしてください!
【例外】電車の交通費を経費にするのに領収書はいらない
前職において、交通費の精算に領収書が不要だったことから、個人事業主になってからも交通費の領収書を保存していない人がいます。
これは、半分正解で半分誤りです。
電車の交通費を経費にするには、原則領収書が必要です。
ただ例外として、バスや電車など、少額で領収書の入手が難しい場合は、出金伝票(交通費申請書など)に記録しておくことで出金の証明にできます。
その際は、以下の要件を記載してください。
- 日付
- 支払先
- 金額
- 支払内容
つまり、領収書をもらっていない場合は、出金伝票でもって領収書の代わりとなります。
出金伝票とは
出金伝票は、現金の支出を記録するための伝票です。
会社では出金伝票に領収書を添付して経理に提出することで、現金の精算ができます。
対して個人事業主は、領収書がない場合に出金伝票を使用することで領収書の代わりにすることが可能です。
ただ出金伝票は領収書がでないときの支払いを証明するもので、お金を支払った具体的な証拠にはなりません。そのため出金伝票に甘んじず、極力領収書はもらうよう心がけましょう。
電車の交通費に領収書がいらない根拠
領収書がなくても電車の交通費を経費と認めてもらえる根拠は、消費税法施行令の第49条(課税仕入れ等の税額の控除に係る帳簿等の記載事項等)に記載されています。
支払額が3万円(税込)未満の場合、必ず領収書が必要とはされていません。
電車を利用して領収書をもらう方法
電車を利用して、領収書をもらう方法は次の通りです。
領収書をもらうための事前知識として、自動券売機と多機能券売機。それぞれで切符が発券でき、ICカードにチャージできることを覚えておいてください。
自動券売機・多機能券売機利用時
自動券売機や多機能券売機を利用して切符を購入する場合、 購入時に券売機の画面に領収書のボタンが出てくるので、そこをタッチすると領収書がもらえます。
確実に領収書が欲しいなら、窓口を利用し係員に領収書が必要な旨を伝えれば発行可能です。
ICカード(Suica)利用時
自動券売機や多機能券売機を使用しICカードで支払いをした場合は、券売機の画面に領収書のボタンが出てくるので、そこをタッチすると領収書をもらえます。
ICカードで自動改札を通る場合は、領収書は発行されません。
もしそういった手続きを踏まない場合は、利用履歴を印字した上で出金伝票を残しておく必要があります。利用履歴は26週間以内で最大100件です。
モバイルSuica利用時
モバイルSuicaなら、以下のケースで領収書の発行が可能です。
- チャージ
- 定期券の購入
- 特急券やグリーン券の購入
モバイルSuicaで自動改札を通る場合は、領収書は発行されません。そのため履歴の印字と出金伝票の併用が必要になることに留意してください。
なお特急券については、過去12ヶ月分の購入履歴が表示され、そこから領収書を印字できます。
乗り換えで領収書をもらう方法
電車に乗っていれば、別の路線に乗り換えることもあります。
しかし乗り換え地点において、領収書はもらえません。領収書は料金を支払った時点で、お金を支払ったことを証明するためにもらえる書類だからです。
乗り換えがあるルートなら、最初の切符購入時に領収書を発行してもらってください。
【まとめ】出金伝票を書くのが大変なら領収書をもらおう
電車の領収書をもらうには、自動券売機や多機能券売機、窓口を利用してください。
ICカードで自動改札を通りたい場合は、 出金伝票の記入と共に利用履歴を保管しておきましょう。
履歴は自動券売機や多機能券売機、またモバイルSuicaの場合はWebを通して印刷できます。乗り換えがある場合は、最初の切符購入時に領収書をもらっておきましょう。
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出張の仕訳をまとめた記事もあるので参考にしてください。